漢字と熟字訓の由来を巡る旅

漢検準1級と1級に役立つよ

2024-02-05から1日間の記事一覧

6 ユリとアスパラガス  (漢検準1級と1級に役立つよ)

ユリとアスパラガス(ユリ科) ユリの語源は花が風に揺れる様子から「揺り」になったと言われている。ユリの仲間は一般に球根が発達するが、これは鱗茎といって実は葉(鱗葉)が多数重なり合ったものである。「百合」と書くのもこれに由来する。ユリの中でも…

5 秋の七草  (漢検準1級と1級に役立つよ)

秋の七草 春の七種が食を楽しむものであるのに対して、秋の七草は観賞するためのもので、山上憶良が詠んだ万葉集の歌「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また 藤袴 朝貌の花」(はぎのはな おばな くずはな なでしこのはな おみなえし また ふじばかま あさ…

4 キャベツと春の七種  (漢検準1級と1級に役立つよ)

キャベツと十字架(アブラナ科) 白菜とキャベツとレタスとカリフラワーとブロッコリー、この中で仲間のちがうのはどれか。正解はレタスで、これだけがキク科で他の4種はアブラナ科の植物だ。そもそもカリフラワーとブロッコリーはキャベツの変種なので、も…

3 アヤメとカキツバタ  (漢検準1級と1級に役立つよ)

アヤメとカキツバタ(アヤメ科) アヤメとカキツバタは非常によく似たアヤメ科の花で、漢字では「菖蒲」(あやめ)、「杜若」(かきつばた)と書く。どちらも5月頃、紫色の可憐な花を咲かせる。「いずれ菖蒲か杜若」という成句は、両者ともすぐれていて優劣…

2 キュウリとメロン  (漢検準1級と1級に役立つよ)

キュウリとメロン(ウリ科) ウリ科の植物は果物や野菜としてたいへん馴染みが深いが、そのほとんどは熱帯・亜熱帯原産で、海を渡って日本へ入ってきたものである。「西瓜」(すいか)、「南瓜」(かぼちゃ)、「冬瓜」(とうがん)、「糸瓜」(へちま)、「…

1 アサガオとサツマイモ  (漢検準1級と1級に役立つよ)

アサガオとサツマイモ(ヒルガオ科) 「朝顔」(あさがお)は夏のはじめに庭先で鉢植されるお馴染みの花で、朝咲いて昼ごろには萎んでしまうことからこの名がついた。ヒルガオ科の一年草で、「牽牛花」(ケンゴカ)あるいは「牽牛子」(ケンゴシ)とも書く。…